待乳山聖天についての覚書 3

生駒聖天宝山寺の参道の左右には、料理旅館が軒を連ねており、それが昔の遊郭の名残であるとのことだ。おそらく今も営業している店もあるだろう。 奈良、東京の二つの聖天様の近辺には遊郭がある。ということだ。乳山性母さんはぜひお参りにいくべきだろう。…

待乳山聖天についての覚書 2

待乳山聖天の本尊は歓喜仏とのことだ。歓喜仏とは、男女が抱き合う形で表されることもある。元は大日如来が方便のために、この仏に化身したとのことだ。 欲望を抑えられない衆生にまずは欲望を満たすことで悟りに向かわせるとのことである。また、この寺のシ…

待乳山聖天についての覚書 1

腿テントの女優「乳山性母」を命名したのは座長だったが、浅草のはずれ、山谷のあたりに「待乳山聖天」という寺がある。 現在の山谷堀公園とは、昔、隅田川から遊郭の吉原へ向かう水路だったそうだ。その隅田川と堀が交差するあたりに、「待乳山聖天」がある…

田中浩一展 ザムザ・シンドローム/ギャラリイK(京橋)

つい最近のある日、自分のグループ展のDMを私にギャラリイKに伺うと、なにかバケモノのようなものが描かれた大きな絵が否応なく目に入った。その絵からは何か圧力のようなものを発していた。何かに似ていると思った。ギャラリー主の宇留野さんと美術批評家の…

いいなと思う映像2

安穂野香さん この人は名古屋の人で、私が名古屋にいた頃、『セーラー服おじさん』として都市伝説的に語られていた人だった。 東京に来てから、アングラ的なライブハウス等で活動しているのを知った。また、『あらびき団』という番組にも出ていた。ただ、と…

いいなと思う映像をアップ

悪霊おばけさん。 この狂気のエネルギーいいね。 かっこつけてないのもいい。イケメンだけど。そして最後にはお片づけ。そして警察から罰も受ける。 社会の中で芸術はそういうものなのかな。それを含めての表現。?これもなかなかおもしろいです。 浅草です。…

内海信彦展「innerscape series 2010」

美術批評家の宮田徹也さんが内海信彦展展評を書かれておりましたので、こちらにリンクをさせていただきます。 批評の庭 柳川

現代の若者

先日、以下のふたつの映画を続けてみたのだ。監督の世代がちがい、若者のとらえ方が違うのでおもしろかった。17歳の風景 [DVD]出版社/メーカー: アムモ98発売日: 2007/10/26メディア: DVD クリック: 16回この商品を含むブログ (16件) を見る14歳 [DVD]出版社…

syadoooo

私の好きなイケメンミュージシャンです。才能豊かでいろいろな試みをされていてすごいなと思っています。 興味ある人は http://www.myspace.com/syadoooo ここから連絡すればCD買えると思いますよ。 この歌い方、ぶっとんでると思う。背景の映像も自作されて…

気合いの入った女性

最新号の『クロワッサン』の特集で「気合いの入った女性」というので、堀文子さんが掲載されていました。びっくりするほどお綺麗なお写真からもインタビューからも、「気合い」をひしひしと感じたことでした。内海先生もその血を引いておられるんだな〜とい…

堀文子展 2009・・・現在(いま)/ナカジマアート(銀座)

堀文子さんの個展を見てきた。会場にはたくさん人がいて、堀さんがお客さんとテーブルで話されていた。お話をされている堀さんのところにいろいろな人がかわるがわる挨拶にくる。綺麗な白髪がとても印象的な方だ。去年とおかわりなくお元気そうで、お綺麗で…

O JUN + 森淳一 「痙攣子(けいれんし)」/ミヅマ アクション

二人展だったのだが、作風がまったく違う。 一方は、抒情を一切排除したようなポップな風景画だし、もう一方は、肉体の部分を思わせる、おぞましさを感じさせるオブジェ作品だ。 だが、一緒に展示されていても不自然さがない。 一方は軽く表面的な表現だが、…

アイ・ウェイウェイ展−何に因って?/森美術館

現代中国の状況は、人を混乱させるものなのだろう。 その中で、単純でシンプルなことから何かをひとつずつ確かめるような作品を創っている、という感想を持った。そして、作品はすべて重量と、大きさと、歴史と、歴史に対する問いを持っている。モノそのもの…

内海信彦講演会 『芸術と医術の和』 /医科歯科大学

医療は医療技術のことだけを考えていたらいいのか。ひどい俗悪な絵のかかった病院で、睡眠薬を5種類出されても、先生の話を聞くまでは素直に受け入れていたかもしれない。ボタンを押すように従順に権威にしたがっている自分。アジ演説とはこのようなものな…

【映画】精神/想田和弘

精神科のドキュメンタリー映画である。よく、顔にモザイクをかけている映像があるが、この映画ではかけていない。名前も仮名ではない。それにしても精神の病を持っている人は大変だなあ。本当につらそうだ。 映画の最後で、出演者の3人がなくなったとのコメ…

【映画】しんぼる/松本人志

たとえば同じお笑い芸人の北野武の映画との違いは、たけしの映画が、お笑いの要素がほとんどない、つまり映画ではお笑いとは別の面を表現しているのに対して、松本人志の場合は、すくなくとも今の時点ではお笑いそのものの映画であることだ。お笑いそのもの…

池田龍雄さんのイベントを見つけました

昨日、ちょうど授業で話題になっていた池田龍雄さんのイベントをネットで見つけましたので、転載します。 (柳川) 東京バビロン ダンスセレクション 『ポンペイの落書き#03/FINAL』 ―私と一緒に踊ったことを憶えていて? 2009.9/29-10/5 会場 pit 北/区域 …

アロイーズ展/ワタリウム美術館

アロイーズは統合失調症だった。親しくした研究者によると、アロイーズは透視能力があったそうだ。何もかもがわかっていた。 アロイーズの絵を見ると不安になる。私が知らない、真実の世界がそこにあるからかもしれない。 (柳川)

内田輝三重奏団/6月29日エアジンにて

横浜のエアジンに内田さんの演奏を聴きに行ってきた。メンバーは以下の通り。 内田輝(ss)/かみむら泰一(ts)村中俊之(cello) みんなに連絡したのに、なんでこなかったんですか。才能あるイケメンたち(●^o^●)の演奏を聴く機会を逃すとはね。バッハが今の…

内海信彦展 Innerscape series : Multiverse 2009: ギャラリーK(京橋)

われらが先生、内海信彦先生の個展を見たのは初めてだった。私が先生と知り合って以来、もう絵は描かないと言い続けていたので、急に個展と聞き、拍子ぬけがしたくらいだった。ともかく、ギャラリーKへ行った。ギャラリーの中の空気は、外の空気と濃度が違…

高梨豊 光のフィールドノート、コラージュ −切断と再構築による創造/国立近代美術館

先生に、私の絵のヒントがある、と教えてもらったので、見に行ってきた。高梨豊の写真は、街や、電車やバスの窓からの風景を撮ったものが、とても面白く感じる。私の好きな風景が多い。 私の場合、デジカメで写真を撮るだけではまったく満足できず、その風景…

【映画】ファニー・ゲーム/ミヒャエル・ハネケ

人が人を殺すのに理由はあるのだろうか?この映画は、ヤフーの読者投票などで、とても評判が悪いのだとか。 こんなに後味の悪い映画はないとのことだ。だいたいの人がそんな感想らしい。多分、この映画を観て、不快と思うか、それとも快いか、少なくとも不快…

「相原慶樹展 peace offering 」  インスタレーション/ギャラリーK(京橋)

ギャラリーをガラスごしに見たとき、壁に何も展示していなくて、ガランとしていた。 床に、人の歩けるスペースを残して、作品がひろがっている。 私が見に行ったのは、最終日の一日前だったのだが、茶色のまだらの床のようなものが広がっていて、その中に「…

【映画】ザ・ローリングストーンズ シャイン・ア・ライト

先週、ストーンズのライブの映画を観にいった。(マーティンスコセッシ監督) 2006年秋に、ニューヨークのビーコン・シアターで行われたライブのドキュメントなんだけど、いやー、セクシーかつかっこよかった。私はミック・ジャガーがセクシーで大好きである…

ヴィルヘルム・ハンマースホイ展/国立西洋美術館

先日この展覧会に行ってきました。http://www.shizukanaheya.com/room/index.html住んでいる家の室内と、その中にいる自分の妻の後姿の絵がとても多かった。 ほとんどそれを描いていた画家のようです。室内や妻という卑近な題材であるのに、永遠や普遍を感じ…

【映画】トウキョウソナタ/黒沢 清

黒沢監督の映画の中の家族は、幻想の中の理想的な家族像ではない。 みんなバラバラであり、それがリアルなのだ、と気づかされることで、さっぱりした気分になる。映画では心理のドラマではなく、肉体をみせたい、という黒沢監督。 ティッシュを配るバイトを…

出入り禁止!!

このイベントに、内海先生がパネリストとして出演し、その時、中島君がパフォーマンスをし、後日、このイベントを担当された方から電話がかかり、この会場に今後出入り禁止であるとのことだった。40年前、活動をしていた人、ノンポリだった人、そしてその…

偽装建築BAKAHAUS/中島 晴矢 パフォーマンス/東大

BAUHAUSのパフォーマンス化を試みた私の表現は、何故「偽装建築BAKAHAUS」に 至ったのであろうか。 この表現はつまるところ、私自身がバウハウスを内在化できなかったという、 不可能性の表出である。半ば伝説と化しているバウハウスであるが、私は、バウ ハ…

堀 文子さん個展/銀座・ナカジマアート

先生がチラシを授業でくばっていた、先生のおばさまの堀文子さんの個展に行ってきました。最終日、終了時間ぎりぎりに行きました。会場は人でいっぱいで、その真ん中に堀さんがいらっしゃいました。 おお、この人が、先生が授業でおもしろおかしく話してくれ…