堀文子展 2009・・・現在(いま)/ナカジマアート(銀座)

堀文子さんの個展を見てきた。会場にはたくさん人がいて、堀さんがお客さんとテーブルで話されていた。お話をされている堀さんのところにいろいろな人がかわるがわる挨拶にくる。綺麗な白髪がとても印象的な方だ。去年とおかわりなくお元気そうで、お綺麗で品があり、かっこいいなあと思う。
それは内海先生から、堀さんの印象的なお話をたくさん聞いているからでもある。
作品はいろいろな手法があり、経験の深さを感じさせる。
銀いろの地に、折り紙の切り絵の作品は、単純なのに品があった。折り紙自体はそれほど上等の紙ではない、ごくふつうのもののようなのに、きちんとした作品になっているのは、地塗りの銀色がとてもいいからだろうか。
それから、茶色の土のような地塗りの上に、素朴な文様のような図柄が描かれた作品は、土の上に描かれた古代人の絵を感じさせた。古代人の絵そのものだと思った。その絵に堀さんの野性的な魂のようなものを感じた。(柳川)