O JUN + 森淳一 「痙攣子(けいれんし)」/ミヅマ アクション

二人展だったのだが、作風がまったく違う。
一方は、抒情を一切排除したようなポップな風景画だし、もう一方は、肉体の部分を思わせる、おぞましさを感じさせるオブジェ作品だ。
だが、一緒に展示されていても不自然さがない。
一方は軽く表面的な表現だが、その底にはおぞましさが潜んでいる、そんな構造を感じさせた。むしろ、一方の作品の軽さがおぞましく、一方で肉片に歯がめりこんでいるような複数の入れ歯が融合したようなオブジェのもつある冷徹さを感じ、ここでも抒情的なものが切り捨てられているように感じた。
こういう展示もあるのか、と感心した。
(柳川)