2009-01-01から1年間の記事一覧

堀文子展 2009・・・現在(いま)/ナカジマアート(銀座)

堀文子さんの個展を見てきた。会場にはたくさん人がいて、堀さんがお客さんとテーブルで話されていた。お話をされている堀さんのところにいろいろな人がかわるがわる挨拶にくる。綺麗な白髪がとても印象的な方だ。去年とおかわりなくお元気そうで、お綺麗で…

O JUN + 森淳一 「痙攣子(けいれんし)」/ミヅマ アクション

二人展だったのだが、作風がまったく違う。 一方は、抒情を一切排除したようなポップな風景画だし、もう一方は、肉体の部分を思わせる、おぞましさを感じさせるオブジェ作品だ。 だが、一緒に展示されていても不自然さがない。 一方は軽く表面的な表現だが、…

アイ・ウェイウェイ展−何に因って?/森美術館

現代中国の状況は、人を混乱させるものなのだろう。 その中で、単純でシンプルなことから何かをひとつずつ確かめるような作品を創っている、という感想を持った。そして、作品はすべて重量と、大きさと、歴史と、歴史に対する問いを持っている。モノそのもの…

内海信彦講演会 『芸術と医術の和』 /医科歯科大学

医療は医療技術のことだけを考えていたらいいのか。ひどい俗悪な絵のかかった病院で、睡眠薬を5種類出されても、先生の話を聞くまでは素直に受け入れていたかもしれない。ボタンを押すように従順に権威にしたがっている自分。アジ演説とはこのようなものな…

【映画】精神/想田和弘

精神科のドキュメンタリー映画である。よく、顔にモザイクをかけている映像があるが、この映画ではかけていない。名前も仮名ではない。それにしても精神の病を持っている人は大変だなあ。本当につらそうだ。 映画の最後で、出演者の3人がなくなったとのコメ…

【映画】しんぼる/松本人志

たとえば同じお笑い芸人の北野武の映画との違いは、たけしの映画が、お笑いの要素がほとんどない、つまり映画ではお笑いとは別の面を表現しているのに対して、松本人志の場合は、すくなくとも今の時点ではお笑いそのものの映画であることだ。お笑いそのもの…

池田龍雄さんのイベントを見つけました

昨日、ちょうど授業で話題になっていた池田龍雄さんのイベントをネットで見つけましたので、転載します。 (柳川) 東京バビロン ダンスセレクション 『ポンペイの落書き#03/FINAL』 ―私と一緒に踊ったことを憶えていて? 2009.9/29-10/5 会場 pit 北/区域 …

アロイーズ展/ワタリウム美術館

アロイーズは統合失調症だった。親しくした研究者によると、アロイーズは透視能力があったそうだ。何もかもがわかっていた。 アロイーズの絵を見ると不安になる。私が知らない、真実の世界がそこにあるからかもしれない。 (柳川)

内田輝三重奏団/6月29日エアジンにて

横浜のエアジンに内田さんの演奏を聴きに行ってきた。メンバーは以下の通り。 内田輝(ss)/かみむら泰一(ts)村中俊之(cello) みんなに連絡したのに、なんでこなかったんですか。才能あるイケメンたち(●^o^●)の演奏を聴く機会を逃すとはね。バッハが今の…

内海信彦展 Innerscape series : Multiverse 2009: ギャラリーK(京橋)

われらが先生、内海信彦先生の個展を見たのは初めてだった。私が先生と知り合って以来、もう絵は描かないと言い続けていたので、急に個展と聞き、拍子ぬけがしたくらいだった。ともかく、ギャラリーKへ行った。ギャラリーの中の空気は、外の空気と濃度が違…

高梨豊 光のフィールドノート、コラージュ −切断と再構築による創造/国立近代美術館

先生に、私の絵のヒントがある、と教えてもらったので、見に行ってきた。高梨豊の写真は、街や、電車やバスの窓からの風景を撮ったものが、とても面白く感じる。私の好きな風景が多い。 私の場合、デジカメで写真を撮るだけではまったく満足できず、その風景…

【映画】ファニー・ゲーム/ミヒャエル・ハネケ

人が人を殺すのに理由はあるのだろうか?この映画は、ヤフーの読者投票などで、とても評判が悪いのだとか。 こんなに後味の悪い映画はないとのことだ。だいたいの人がそんな感想らしい。多分、この映画を観て、不快と思うか、それとも快いか、少なくとも不快…

「相原慶樹展 peace offering 」  インスタレーション/ギャラリーK(京橋)

ギャラリーをガラスごしに見たとき、壁に何も展示していなくて、ガランとしていた。 床に、人の歩けるスペースを残して、作品がひろがっている。 私が見に行ったのは、最終日の一日前だったのだが、茶色のまだらの床のようなものが広がっていて、その中に「…