【映画】ファニー・ゲーム/ミヒャエル・ハネケ

人が人を殺すのに理由はあるのだろうか?

この映画は、ヤフーの読者投票などで、とても評判が悪いのだとか。
こんなに後味の悪い映画はないとのことだ。だいたいの人がそんな感想らしい。

多分、この映画を観て、不快と思うか、それとも快いか、少なくとも不快ではないか。それは、自分がこの映画の誰に自分を同一視しているか、ということだろうな。それで、自分が孤独かそうではないかわかるのかもしれない。

自分が人々と一体化しているか、孤独か、それを知る場、それが映画である。とある監督は言っていた。

最初の場面。親子3人が車で別荘地に向かっている。かかっているオペラが誰の曲か、妻が夫にクイズを出す。いかにも楽しそうなその場面のまま、オペラが意味のない絶叫のようなパンクロックにかき消される。

私が見たのは1997年のものだが、今アメリカで、ティム・ロスナオミ・ワッツ出演でリメイクされたものが上映されているようだ。(柳川)