高梨豊 光のフィールドノート、コラージュ −切断と再構築による創造/国立近代美術館

先生に、私の絵のヒントがある、と教えてもらったので、見に行ってきた。高梨豊の写真は、街や、電車やバスの窓からの風景を撮ったものが、とても面白く感じる。私の好きな風景が多い。
私の場合、デジカメで写真を撮るだけではまったく満足できず、その風景を絵に描こうと思うのだが、今日の写真展は、写真だけでも充分いいなと思えるものがあった。つまり、写真そのものがこんなに、美しいというか、デジタルではない写真、そしてきちんと現像してあるものというのは、作品としての力があるんだな、と初めて感じたように思う。写真の中に吸い込まれそうな感覚がある写真があった。
私はデジカメしか持ってないし現像もしたことがないから、写真では作品になりえない。

だが、先生が言っていた、写真と絵の違いはまだわからない。
写真でいいじゃないか、と先生が言った言葉の意味が、まだ理解できていない。

コラージュ展のほうも、とてもおもしろかった。まず紙が糊でとても丁寧に貼ってあるのを見た。瑛久のコラージュも、おもしろかった。体の部分を使って、古代のビーナスのような形がつくられているものが特におもしろかった。
紙きれを貼り合わせることが、考えて描いた絵よりもずっと何か、尖った鋭いものを表現することがあるのだな。
自分で絵を描くことはある意味安心感がある。偶然の力を使うことはとてもスリルがあり恐いことだと思う。

先生が言っていた、星野眞悟の作品は初めて見たが、自分の表現したいものにすこし似ている気がした。心の中の宇宙のようなもの?
(柳川)