【映画】しんぼる/松本人志

たとえば同じお笑い芸人の北野武の映画との違いは、たけしの映画が、お笑いの要素がほとんどない、つまり映画ではお笑いとは別の面を表現しているのに対して、松本人志の場合は、すくなくとも今の時点ではお笑いそのものの映画であることだ。お笑いそのものの賛美の映画のような気がする。
世界創造というテーマは、まじめくさって語られる事が多い。この映画では、お笑いが世界創造と直結している。これがとてもいいなと思う。
松本人志にとって、お笑いとは、世界創造と同じくらい神聖なものなのかもしれない、そういう思想をかいま見たような気がする。
ユダヤ教よりもっと前の神話はまじめくさっていず、おもしろおかしく語られていたという。それに近い解放感を感じた。(柳川)