内海信彦講演会 『芸術と医術の和』 /医科歯科大学
医療は医療技術のことだけを考えていたらいいのか。
ひどい俗悪な絵のかかった病院で、睡眠薬を5種類出されても、先生の話を聞くまでは素直に受け入れていたかもしれない。ボタンを押すように従順に権威にしたがっている自分。
アジ演説とはこのようなものなのか?と思い血が騒ぐようだった。
にわかに、今まで医者にかかった経験、そこでただ医者という権威の下に従順だった自分、鼻に管を突っ込まれそうになり怖がったらとても高圧的な態度になった医者、薬品のにおいのするひどいセンスの待合室に座らせられたことも当然のように受け入れていたことを思い出した。それに腹を立てることすら思いつかなかった自分。自分を責めていた自分。
怒ってもいいのだと、あらためて気づくことができた。人間の尊厳である。
美学校のようなところではなく、医科歯科大で、医療を学んでいる人や教えている人の前で話したことがより革命の血を騒がせたように思う。
(柳川)