堀 文子さん個展/銀座・ナカジマアート

先生がチラシを授業でくばっていた、先生のおばさまの堀文子さんの個展に行ってきました。最終日、終了時間ぎりぎりに行きました。会場は人でいっぱいで、その真ん中に堀さんがいらっしゃいました。
おお、この人が、先生が授業でおもしろおかしく話してくれる、あのおばさまか〜、と思いました。写真やテレビでは拝見しておりましたが、とても品のいい方です。
先生のお話のせいで、なんだか親近感がありました。
堀さんの絵を私は好きです。先生のお話からもうかがっているように、またテレビでも拝見しましたが、以前は世界を巡ったり、イタリアで暮らしたり、ヒマラヤに登ったり、そんな風に絵を描いてこられ、あまり出歩かれない今も、家の中にいても見られるもの、ミジンコや蜘蛛の巣や、旺盛に絵を描いていられる、そういう姿勢にすごく憧れます。つまり、外の広い世界と、ミジンコや蜘蛛の巣の小さな世界に、同等に興味を持っていられるように感じられるところが好きです。出歩けないから、とか、体が弱ってきたから、ということでも変わらないものをもっていられるところもすごいなと思うのです。
いろいろな技法をつかっていらっしゃって、そういうのも好きです。
私が、今回の展示でいちばんいいなとおもった作品は、アカクラゲという作品です。
猛毒を持っているクラゲだけど、とても美しいので好きで、クラゲを描きたいなあとおもっていたのです。そしたら、堀さんがアカクラゲを描いていらっしゃって、すごく綺麗だったので、なんだか先を越された、といったら失礼にあたるけれども、ちょっと悔しく思いました。(柳川)